トーキョートリップ物語 03/12 更新
代官山で大人の手習い #04 フランス名門校でお菓子づくり | Tokyo Trip
代官山で大人の手習い
#04
フランス名門校でお菓子づくり
@ル・コルドン・ブルー東京校


「ル・コルドン・ブルーでフランス菓子をつくる」。お菓子づくりが好きな女性にとって憧れであり、手習いの最高峰だ。多くのパティシエを生み出している名門校でのレッスンは、私には敷居が高いと思っていたけれど、学びのスイッチが入っている今なら、勇気をもって飛び込める! 初心者向けのデビュー・レッスン「季節のフランス菓子」を申し込んでみた。

1クラス14名前後と少人数制だから、実習中もシェフ講師がしっかりフォローしてくれる。この日の講師は、「ルノートル」パリ本店などで腕を磨いてきた本田浩通シェフ。説明がわかりやすいと評判。
この日つくるのは、チョコレートムースのアントルメ(ホールケーキ)。配布資料に記載されているのは材料のみ。つくり方は書いてないので、シェフの説明と動きを見ながらメモを取り、頭に叩き込み、実践する、の繰り返しだ。
ケーキづくりに欠かせない、メレンゲづくりや湯煎でチョコレートを溶かす作業などは、理屈だけでなく体で覚えることに意味がある。これはやりながら気づいたことだが、料理道具の使い方を正しく知り、温度や硬さの変化を体感できて、何がよくて何が間違っているのかも、わかりやすい。レシピ本ではなく、リアルに「習う」ことの良さはここにある。

最初の試練(!)が卵と砂糖を混ぜて泡立てるメレンゲづくり。ホイッパーは手首を柔らかくして大きく動かし、白くなるまで続ける。これにチョコレート、生クリームを混ぜてチョコレートムースをつくる。

焼き上がったビスキュイ(スポンジ)は、棒をガイドにして均一にカット。ナイフを前後に細かく動かしながら、ゆっくりカットするのがコツ。

ビスキュイの上にチョコレートムースを乗せ、パレットナイフで平らに仕上げる。この上に粉砂糖とフランボワーズを飾りつけてでき上がり。
今回のケーキは、ビスキュイ(スポンジ)に染み込ませたフランボワーズのブランデーがいいアクセントになっている。先生いわく「甘いものの中に、それ以外の味を入れるバランスが大事」と。甘ければいい、というわけではない。それは恋愛も同じなわけで…。大人の手習いは、気づきがいっぱいある。この気づきをどう生かしていくか、そこからは誰も教えてくれないので、自分で探していくしかない。

るーさん作・チョコレートムースのアントルメ。シェフの作品をみんなで試食し、自分の作品(ひとり1台製作)は持ち帰る。フランボワーズをどうデコレーションするかが、センスの見せどころ!
写真・文/るーさん(ルミネマガジン編集部)
ル・コルドン・ブルー東京校
東京都渋谷区猿楽町28-13
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電話:03-5489-0141
デビュー・レッスン季節のフランス菓子 3回コース(月1回×3レッスン)のスケジュールはWebサイトをチェック。
Webサイト:ル・コルドン・ブルー
おひとり様歴更新中。仕事ひと筋32年。男勝りのバリキャリ系。優しくされると弱い。

24時間恋愛中。恋も仕事も遊びも、計算高い。が、恋が長続きしないのはなぜか。

彼氏はフランス人。夢を追いかけ貯金中。口癖はやらぬ後悔よりやって反省。

※2017年3月時点の情報です。
illustration/Mai Takewaki
photos&text/Junko Yamazaki