トーキョートリップ物語 02/11 更新
変わりゆく八重洲の「変わらない味」 #03 クロアチアの伝統料理を初体験 | Tokyo Trip
変わりゆく八重洲の「変わらない味」
#03
クロアチアの伝統料理を初体験
@Dobro


洋食、そば、と50年以上変わらない味を堪能したピーちゃんと私。過去と未来が交差している八重洲の、いろんな顔を見てきた。そこで気づいたのが、「多国籍」という八重洲の顔。たとえば、日本唯一のクロアチアレストランなんていうのも、ここ八重洲にあるのだ。

クロアチアの地元の人々が通うカジュアルなレストランをイメージした1階は、ワンプレートランチやアラカルトがいただける。落ち着いた大人の雰囲気の2階は、コース料理がメイン。店内のどこにいても、クロアチア旅行に来た気分が味わえる。
その店の名前はDobro(ドブロ)。2002年日韓ワールドカップ開催時にクロアチア代表の選手と親しくなったオーナーが、その翌年にオープンした店だ。メニューには、パスティツァーダ(牛ホホ肉の赤ワイン煮込み)、シュトゥルクリ(ザグレブ風ラザニア)、ロールキャベツに似たサルマなど、クロアチア名物がずらり。ピーちゃんと私は、冬の定番家庭料理だというサルマをオーダーしてみた。

クロアチアを代表する郷土料理サルマ。ランチのクロアチアセットのメイン料理は、サルマ・本日の鮮魚料理・パスティツァーダ(牛ホホ肉の赤ワイン煮込み)・クロアチアンステーキから選べる。前菜・自家製パン・メイン・ケーキ・コーヒーまたは紅茶付きで1,800円(税込み)。

断面が特徴的な名物・マカロニケーキ。その名の通り、チョコレートケーキの中にマカロニが入っている。食感は“ういろう”のようにもっちり。
サルマは、見た目はロールキャベツ。でも、3週間塩漬けしたキャベツを使っているので、発酵による酸味がかなりきいている。このサルマの具(ひき肉とお米)を崩して、添えてあるマッシュポテトと混ぜるのが、クロアチア風の食べ方なんだって。この酸味、食べているうちにクセになるというか、なんとも不思議な魅力がある。
オーナーの話を聞いたり、店内の風景画を見たりしているうち、まだ見ぬアドリア海や映画『魔女の宅急便』のモデルになった港町への関心が、むくむくとわいてきた。ピーちゃんいわく、ヨーロッパではクロアチアはポピュラーな観光地だという。美しい景色はもちろん、たったいま虜になったこの味を、本場でも味わってみたいと思った。じゃ、次の旅行先はクロアチアにする? そんな話でピーちゃんと盛り上がったランチタイムでした。(続く)

平日のランチは、肉料理を中心としたワンプレートメニューが豊富(税込み1,000円~)。写真は週替わりの魚料理で、真鱈と牡蠣のグラタン仕立てガーリックライス添え。
写真・文/ネネたん(ルミネマガジン編集部)
ドブロ
東京都中央区京橋2-6-14 日立第6ビル1F・2F
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電話:03-5250-2055
営業時間:11:30~14:30(L.O. 14:00)、18:00~23:00(L.O. 22:00)
土日祝は17:30~22:00(L.O. 21:00)
Webサイト:Dobro
おひとり様歴更新中。仕事ひと筋32年。男勝りのバリキャリ系。優しくされると弱い。

24時間恋愛中。恋も仕事も遊びも、計算高い。が、恋が長続きしないのはなぜか。

彼氏はフランス人。夢を追いかけ貯金中。口癖はやらぬ後悔よりやって反省。

※2017年1月時点の情報です。
illustration/Mai Takewaki
photos&text/Junko Yamazaki