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2012年秋冬、モードな恐怖広告はこうして生まれた 〜コピーライター尾形 真理子さん〜 | Ad Making

ルミネ広告の舞台裏 08/06 更新

2012年秋冬、モードな恐怖広告はこうして生まれた 〜コピーライター尾形 真理子さん〜 | Ad Making

楳図かずお先生の絵と勢いあるメッセージで
日本の残暑を吹き飛ばす!

 

夏のバーゲンが終われば、ファッションは秋服が店頭に並びます。何年か前まで、お盆過ぎて真っ白な夏服を着るのは野暮と言われていましたが、最近は9月に入っても夏真っ盛り。タンクトップ1枚で出歩きたい。そんな状況で「ルミネに秋がきました!」といくら広告で言っても、誰も見向きもしないだろうと思いました。「ベタついた肌で、ニットの試着とかしたくない」そんな声すら聞こえてきそう……。

 

 

本来であればシーズンの立ち上がりは、心躍るものですが、秋服のはじまりは、1年のうちでもっとも難しい。これはいつもより大きな声を出さないと届かないし、声色も少し変えた方がいいかも。そして、秋のファッションがはじまることを楽しいニュースとして受け止めて欲しい。そんな日本の残暑を吹き飛ばす勢いのあるヴィジュアル&メッセージとして登場したのが、楳図先生というわけです。モードな恐怖訴求を狙いました。

 

ルミネは多角的にどんどん変化しつづけています。きっと2年前だったら、この提案はしてなかったと思います。リアルクローズからモード、アートまで、ファッションビルとしての包容力がますます膨らんでいる。楳図かずお先生の絵は、たとえリアルタイムで漫画を読んだことがなくても、日本中の誰もが知っている。教科書にのっていた絵と同じような認知度がある。もはや時代を超えた「芸術」ですよね。

 

今回は楳図先生の作品に、ルミネの2012年秋のファッションテーマである「ロックなバロック調」のお洋服に着替えていただきました。想像以上にお似合いになっていて嬉しい限りです。「ルミネらしさ×楳図かずお」という切り口は、ルミネの広告を作るうえで、可能性の幅を広げる一歩になっていく気がします。

 
ルミネもルミネの広告も、
そして私もあたらしく

 

ルミネの企業メッセージに、「わたしらしくをあたらしく」という言葉があります。「わたし」をまるごと変えるのではなく、「わたし」を日々更新させていく。広げていく。そういう思いが込められています。これはお客さまに対するメッセージでもあるし、ルミネに対するメッセージでもある。そして、ルミネの広告にもいえることです。広告の仕事というのは裏方なので、ルミネの広告はルミネとお客さまのものですが、あたらしいコミュニケーションを皆さんに喜んでもらえたらなと思います。

 

 


製図用のシャープペンシルをいつも持ち歩いています。紙は特に決めていません。長い文章はパソコンを使って書きますが、企画やキャッチコピーは最初は手書きで必ず紙に書きます。考え方を整理しながらできるのと、手書きだとなかなか嘘は書きづらいというメリットがあります。

 


尾形 真理子/Mariko Ogata

博報堂 クリエイティブデザインセンター コピーライター 制作ディレクター

おもな仕事に、LUMINE、資生堂、東京海上日動あんしん生命、日産自動車、Tiffany& Co.など。東京コピーライターズクラブ会員。朝日広告賞グランプリ他受賞多数。『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』で、小説デビュー。


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