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「rooms地場産SHOP」未来につながるMADE IN JAPANを、新しいスタイルで(ルミネエスト新宿)

SHOP仕掛け人を追う! 07/13 更新

「rooms地場産SHOP」未来につながるMADE IN JAPANを、新しいスタイルで(ルミネエスト新宿)

キュートな“地場産のコンビニ”で、
まずは興味を持ってもらうことからスタート

 


石塚杏梨/ANRI ISHIZUKA 約3年間アメリカでファッションビジネスを学び、2003年「アッシュ・ペー・フランス」入社。2005年から合同展示会rooms(ルームス)の運営に携わり、2012年rooms地場産エリアディレクターに就任。「rooms地場産SHOP」は2013年8月4日まで期間限定オープン。

◆rooms地場産SHOPとKOKO LUMINE 東北支援チャリティイベントのDATAはこちら >

 

ルミネエスト新宿の地下1F、新宿駅中央東口改札横の「rooms地場産SHOP」は、気軽に立ち寄れる“地場産のコンビニ”をイメージして作られた、新しいスタイルのショップだ。その狙い通り、通りかかった人が足を止め、興味深そうに商品を手に取り、そして購入していく。日本に観光で訪れた外国人の姿も多い。

 

rooms地場産SHOP」は、日本のものづくりの素晴らしさを伝えるプロジェクト「KOKO LUMINE(ココルミネ)」の第一弾として、期間限定でオープンした。「KOKO LUMINE」は産地支援をテーマに、ルミネ各店での出店はもちろんイベントやワークショプなども行いながら、さまざまな形で「ものづくり」を支援する。ちなみに「KOKO LUMINE」とは、「ここから(産地・地域から)、こころから(職人の心から)、生まれた商品を届ける」という想いが込められたネーミングだ。

 

石塚杏梨さんは、第一弾となった「rooms地場産SHOP」のディレクター。商品のセレクトや現地生産者との交渉、店頭での販売業務も行っている。

 

「アッシュ・ペー・フランスが企画するroomsは、デザイナーとバイヤー、ジャーナリストの交流とビジネスを促進する場を提供するファッション/服飾雑貨中心の合同展示会ですが、そこに日本の地場産業も取り入れたいというアイディアは以前からありました。具現に至った直接的なきっかけは、東日本大震災です。roomsのプロデューサーが震災後、風評被害で売り上げが落ちた福島県産品の振興について戦略を立てる会議にメンバー選出されたことでした」

 

何か私たちにできることはないか?と考えた石塚さんたちは、デザイナーと来場者が一堂に集まる”rooms”という場を使って地場産業を多くの人に向けて発信し、様々な仕掛けを行いながら業界の活性化を目指そう、と決断。2012年の春から準備を始め、同年9月の展示会で地場産エリアを設置。約70ブランドの商品を集めた。

 

「そのとき展示していた福島県白河産のだるまがルミネの方の目に留まり、2013年の新年ノベルティとして起用されました。ルミネのメイン顧客層は女性のお客様ということで、カラフルでかわいいだるまを作製。同時に、地場産品を使ったウィンドウディスプレイも手掛けさせていただきました。そして今回、KOKO LUMINEの想いに賛同し、期間限定ショップをオープンさせていただくことになったのです。次世代に日本の伝統品を残したい。このKOKO LUMINEプロジェクトと私たちの想いは同じだったのです。

 

新宿、そして改札のすぐ横という場所柄、まずはデザインありきで手頃な価格のものを紹介しています。そして、“かわいい! と思って手に取ったものが、実は伝統的でクオリティの高い地場産品だった”という流れになれば。それがこのショップの狙いです」

 
 

50年後、100年後も作り続けられる
仕掛けを発信していきたい

 

 

上:まるで縁日の出店のようににぎやかな「rooms地場産SHOP」。
下左:福島県白河産「渡辺だるま」(大/各¥840、小/各¥210)は、カラーバリエーションが豊富。外国人観光客にも人気で、お土産にまとめ買いして行く人も。
下右:石川県「和座本舗」の招き猫(¥4,850~)は、九谷焼を現代風にアレンジしたもの。「伝統ある九谷焼の招き猫にイチゴやスイカ柄を取り入れるなど発想がユニークです!」。関心をもった人がさらに情報を得られるよう、商品ごとの説明文もつけている。

 

上の写真にある代表的商品のほか、「rooms地場産SHOP」では約50ブランドの地場産品を取り扱っている。

 

「50のうち半分は展示会の出展ブランドからセレクトし、もう半分は今回新たにバイイングしました。みなさん時代観があり、新しいことに関心をもっているので、交渉はスムーズでした」

 

ものづくりが得意な人、デザインが得意な人、売るのが得意な人、情報を発信する人。それぞれの得意分野を活かし、みんなで次世代の地場産マーケットを盛り上げていきたい。期間限定ショップをオープンしてから、石塚さんの想いはますます強くなった。

 

「福島県白河のだるまの話になりますが、だるまの製造業者さんは自分たちが下請けで作った商品が、だるま市や神社以外にどこで売られているのか、ほとんど知らなかったそうです。ここでは屋号を出して『渡辺だるま』として販売していますが、今までは自分たちのブランドとして小売店に出ることはなかったため、とても喜んでくれて……。『新たな道が開けました』とお礼の手紙をいただいたときは、グッときました」

 

伝統工芸品の技術は、何十年、何百年と継承されてきたもの。「日本人として絶やすわけにはいかないと思っています」と石塚さん。

 

「でも、今まで50年間売れていたものが、これから先の50年も同じように売れ続けるか? その時代、時代に合ったデザインや販売戦略が必要になってくると思うので、胸を張って”はい”とは言えません。だからこそ、作り手が作り続けられるように、お互いに話し合いながら仕掛けを行っていきたい!

 

rooms地場産SHOP』は、地場産の入口。かわいい! と思ったものがたまたま地場産品で、それに興味を持った人が、ほかにどんな商品があるんだろうと調べたくなる、日本のものづくりをもっと深く知りたくなる……。10人にひとりでもそういうマインドになってくれれば、大成功です。

 

展示会やショップを通して、日本のものづくりは面白くてカッコいいことを、若い世代中心に伝えていきたい。日本各地にはこんな高度な技術があり、世界に誇れる腕のいい職人さんがたくさんいることを知ってもらえれば、未来も変わっていくと思います」

 


京都発の「京東都」は、日本の文化や習慣を刺繍で表現。てるてる坊主や鶴亀をモチーフにしたアイテムが目を引く。

 
 

◆DATA◆

 

rooms地場産SHOP

“地場産”(地場産業)とは、ある特定の地域で伝統的に定着している産業のこと。この地場産品を駅構内のコンビニ感覚で買えるようにした、期間限定ショップ。文具、バッグ、インテリア雑貨など50ブランドのアイテムが並ぶ。

 

ルミネエスト新宿B1(JR新宿駅中央東口改札横)
期間:2013年6月27日(木)~8月4日(日)
営業時間:11:00~22:00(土日祝10:30~22:00)
tel: 03-5269-1111 ルミネエスト新宿代表

 

NEWS!!
絵付け実演イベント開催
2013年7月20日(土)14:00~17:00、職人による絵付け実演イベントを開催。お見逃しなく!

 
 

KOKO LUMINE 東北支援チャリティイベント

KOKO LUMINE第二弾は、大宮にて開催! 東北支援にフォーカスし、南部鉄器や漆染めの食器、東北産のコスメ、アップルシードル、地酒など、雑貨や食品を販売する。募金にご協力いただいたお客さまには、東北の素材を原料にした手作り石けんのプレゼントもあり!

 

大宮駅西口イベントスペース
開催期間:2013年8月8日(木)~8月11日(日)
tel: 048-645-1411 ルミネ大宮代表


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